被害の爪痕今も残る被災地
2011年10月12日
全国交流集会復興のあり方など協議、被災地も視察
東日本大震災の被災者が主人公になる復旧・復興をと、「どうする復旧・復興!全国交流集会2011inみやぎ」が8日から10日にかけて宮城県大崎市などでひらかれ、全国から230人が参加しました。日本共産党神戸市会議員団からは、森本真、赤田かつのり議員ら3人が参加しました。労働組合、民主団体で構成する災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会(全国災対連)などでつくる同実行委員会の主催。
全国災対連の大黒作治代表世話人(全労連議長)があいさつで「草の根から要求実現にむけてたたかい、世論を高めていこう」とよびかけました。被災3県の代表が現状と課題を報告しました。
愛知大学の宮入興一教授が講演。今回の東日本大震災について「スマトラ大津波、チェルノブイリ原発事故、大規模間接被害(風評被害)が同時に発生したに等しい」と、改めて災害規模の大きさを強調。政府の復興策は、人間復興の視点が欠落していると批判。分権・自治型の復興を原則とすべきだとしました。
全体集会の後、10の分科会にわかれて議論。日本共産党議員団は分科会で、神戸市の民間借り上げ災害公営住宅問題を報告しました。
9日午後から10日にかけて、石巻市や女川町の被災地の現状を視察。がれきは少なくなっていますが、建物の基礎はむき出しのままで、被災の爪痕が今も残されていました。
JR石巻線女川駅は、ホームと駐輪場の一部だけ残って、跡形もなくなっていました。隣接する高台にある町立病院も1階まで津波が押し寄せ、現在改修工事中。休日にもかかわらず工事関係者が忙しく作業をしていました。
⇒東日本大震災全国交流集会の動画を掲載しました。