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PI2期バイオハザードの危険性

2011年09月30日

企画調整局審査で松本議員が指摘

神戸市議会決算特別委員会が9月30日に開かれ企画調整局審査が行われました。日本共産党の松本のり子議員は、医療産業都市構想が進められているポートアイランド2期地区でのバイオハザードの危険性、県立こども病院の同地域への誘致問題を取り上げました。
日本共産党議員団はこれまでも、ポートアイランド2期地区で、災害時も含めてバイオハザードが起きる危険性を指摘してきました。これに対して神戸市は「バイオハザードが起きることはない」(2011年7月22日の総務財政委員会での三木孝医療産業都市推進本部長)などと繰り返し、答弁してきました。その根拠として「微生物取扱規定」で、「レベル2」以下のものしか扱っていないことをあげています。ところが、この規定が適用されているのは、理化学研究所や臨床研究情報センター、先端医療センターのみ。進出している民間企業はもちろん、神戸大学についても、どのような微生物を扱っているか、どのような研究がされているのかすら「わからない」のが現状です。同地域には、中央市民病院など医療機関もあります。事故が起きた時、最大のリスクを負うのが病人ということになります。
松本議員は「民間の研究内容も把握せず、安全というのは不正確。どのような研究がされているのか正確に把握すべきではないのか」と指摘しました。
質問に対し、三木本部長は「進出する際に協定書を結んでいる」「どのような研究内容かについては把握していない」「神戸市には指導権限もない。県の権限」「ポーアイ2期は住宅地ではない」などと答弁。安全対策がとられていないことが明白になりました。
神戸市が、県立こども病院をポートアイランド2期への誘致しようとしていることについて松本議員は、中央防災会議で、病院などは「津波による浸水リスクがないか、浸水リスクの少ない場所に建設すべき」とされている点を指摘。「災害が起きたとき、こども病院も中央市民病院も機能がストップすれば、県民、市民にとって大きな痛手となる」として、こども病院のポーアイ2期への誘致は止めるよう求めました。
質問に対し三木本部長は「津波が現在の二倍の規模となっても安全」などと答えました。
松本議員が「東北大学の首藤教授が、いろんな物が流れて来るので安全ではない。2~3メートルはどうにでもなるといわれている」として、答弁に反論。
三木本部長は、いろんなシミュレーションがおこなわれているとして「今のところ、ポーアイ2期は津波にたいしても安全」などと繰り返しました。