「借上市営住宅懇談会」について市長に申し入れ
2013年01月15日
日本共産党神戸市会議員団は15日、矢田立郎市長に「神戸市借上市営住宅懇談会」についての申し入れを行いました。
申し入れでは①希望する入居者を市営住宅として継続入居を認めること②懇談会は公開すること③同委員の名簿も公開すること③議事録もその都度公開すること④委員に入居者、オーナーを加えること⑤懇談会として、入居者、オーナーの意見を聞く場を設けること、を求めています。
借上災害公営住宅について、神戸市は、「入居期限は20年」だとして、住み替えを迫っています。日本共産党議員団、入居者、住宅オーナーなどが「市営住宅として継続を」と、一貫して要求し続けています。
神戸市はこうした運動に押され、転居困難者の継続入居を検討するために、懇談会を開くことにしたもの。一歩前進ですが、「住み替えが基本」との姿勢は変えていません。
申し入れでは、「要援護者を支える人が回りにいることが大事。そのためにも、希望する人を市営住宅として継続入居を認めるべき」と求めました。
応対した都市計画総局住宅部の三木太志部長らは「返還という大前提は変えていない」などとこたえました。
(申し入れ全文)
神戸市長 矢田 立郎 様
神戸市借上市営住宅懇談会についての申し入れ
2013年1月15日
日本共産党神戸市会議員団
団長 松本のり子
借上市営住宅の「20年経過後」の対応について日本共産党議員団は、市営住宅として継続するよう、一貫して求めてきました。
このたび、移転困難者への対応策として「入居延長を協議」などと報道されました。その対応策を具体化するため、「神戸市借上市営住宅懇談会」を開催するとの方針も示されました。
神戸市が入居者に「期限後の退去」を求めたのが2010年8月。その直後から、私たちは入居者のいのちと健康にかかわることだとして、借上期間の延長を求め続けてきました。入居者も住宅オーナーも、それぞれの立場で「市営住宅として継続を」と求めてきました。市議会にも請願、陳情が繰り返し提出されました。市長への手紙も多くの方が出されています。神戸市の退去方針は、一片の道理もないことが、すでに議会論戦でも明白であり、宝塚市のように、ただちに継続入居の方針を示すべきであり、あらためて、そのことを要求します。
今回の神戸市の対応は、市民や入居者の世論と運動に押されてのものとは思います。しかし、「住み替えを基本」という姿勢は変わっていません。また、今回の対応が、あたかも市会の与党4会派からの要望を受けてのものであるかのようにされていることも、市議会での議論の経過からは、唐突との感は否めません。また、現在、神戸市の審議会等は公開を原則としており、非公開とすることは問題です。
これまでの経過もふまえて、「懇談会」開催にあたって、下記の点を要望しますので誠実に対応されることを求めます。
記
1 希望する入居者には、市営住宅として継続入居を認めること。
2 懇談会は公開とすること。
3 懇談会委員の名簿も公表すること。
4 議事録もその都度公開すること。
5 懇談会委員に、入居者、民間オーナーなど、当事者も加えること。
6 懇談会として、入居者、民間オーナーの意見を聞く場を持つこと。