小規模業者の実態調査を
2015年07月02日
住宅リフォーム助成実施求める
林議員は、中小企業支援策、学童保育、西神中央出張所の機能拡充、ニュータウン対策などを取り上げました。
神戸市の中小企業支援対策はこれまで、ベンチャー企業などへの支援が中心で進められています。林議員は、昨年6月20日に成立した小規模企業振興基本法が、小規模企業への支援にも焦点を当てたものになっていると指摘。今年度までとなっている神戸市中小企業活性化プログラムにかわる新しい5カ年計画は、この小規模基本法をいかした内容にするよう求めました。
中小企業支援策の二つ目として、住宅・店舗リフォーム助成制度創設を求めました。 住宅リフォーム助成制度は、採用した自治体で経済効果が大きいことがわかっています。林議員は「住民に喜ばれ、地元業者に喜ばれ、自治体の財政力も増やすという『三方よし』で、地域循環型のすぐれた制度だ」として、神戸市でも実施するよう求めました。
高津橋小校区に児童館新設を
西区の高津橋小学校から、学童保育を実施している玉津児童館まで直線距離で約1.2キロ。帰宅時には路線バスを利用する児童もあります。児童が通る「はせたに線」は交通量も多く、交通事故も多発しています。
林議員はこうした状況を示し、高津橋小学校近くに児童館を新設するよう求めました。
西神中央でワンストップに
西神中央出張所は、この間、住民の強い要望に押され、部分的に機能は拡充されてきました。
しかし、出張所だけで間にあわない業務も残されています。林議員は、ワンストップで対応できるよう拡充を求めました。
テナント料引き下げを
神戸市が開発したニュータウンの改善が各地で問題になっています。西区春日台地域も、地下鉄西神中央駅から離れているため、買い物をするところはかすがプラザしかありません。ところが、空き店舗が増加しています。喫茶店、パン屋、書店なども閉店しています。閉店の原因の一つにテナント料が高いことが指摘されています。林議員は、神戸市が開発、外郭団体が運営していることからもテナント料引き下げなどを検討すべきだとただしました。
▲答弁とその後の質疑から▲
質問に対し久元市長らは「(小規模事業者)2020ビジョンで持続的に検討するが、中小企業支援を念頭に進めたい」「(学童保育)高津橋小学校には、民設の学童保育も含め2カ所ある。今後、ニーズや児童数、施設状況を踏まえて検討するが、児童館の新設は考えていない」「(西神中央)順次拡充してきている。区役所、出張所、連絡所を合わせて検討しており、この中で議論していく」「(経済波及効果があることは認めるが)バリアフリーで対応している。住宅リフォーム助成制度の創設は考えていない」「(近隣センター)OM神戸が新規テナントの負担軽減なども導入している」等と答えました。
◇ 小規模事業所対策について林議員は、市場商店街で頑張っているところだけでなく、個別店舗で頑張っているところなどへの対策も必要だとして、悉皆調査の実施を求めました。
久元市長は「個別店舗、小売り、オーナーひとりで頑張っているところなどの実態把握は必要な課題で、どう接触するか問題意識を持って進めたい」等と答えました。
学童保育で林議員は、今後も人口増が予想されることなどからも建設すべきだと求めました。
また、住宅リフォームについて、神戸市が導入しているバリアフリー対応については、利用が少ないことをあげ、明石市や三木市では大きな経済効果を発揮しているとして神戸市でも実施に踏み切るべきだと求めました。