三宮開発より地域とくらしの応援を(総括質疑:大かわら)
2017年09月27日
三宮開発より地域とくらしの応援を
9月22日に神戸市議会決算特別委員会の総括質疑がおこなわれ、大かわら鈴子議員が三宮一極集中の大開発、守られていない市長公約などについて質疑しました。
大かわら議員が総括質疑
質疑項目
1.政務活動費詐欺事件について
2.三宮一極集中の大開発について
3.市長公約について
●待機児童の解消
●子どもの医療費無料化
三宮一極集中の大開発
市民不在の行政施設の移転や建替え止めよ
神戸市は、三宮再開発にあわせ市役所2号館・3号館や中央区役所・勤労会館の移転・建替えを検討しています。「神戸市役所本庁舎のあり方に関する懇話会」の報告書では、便利な低層階は呼び込んだ企業や外国人観光客のために提供され、高齢者や乳児連れなど多くの住民が利用する役所機能は、建替えた高層ビルの上層階に追いやられることになります。
久元市長は、三宮一極集中の再開発に熱中するあまり、区役所改革の在り方、行政施設本来のあり方を見失い「市民負担の軽減や利便性の向上を図る」ということが、おざなりになっていることが明らかになりました。
大かわら議員は「市民の利便性を脇に置かれた中央区役所・勤労会館の移転、市役所2号館・3号館の再整備はやめるべき」と質しました。
答弁ダイジェスト
玉田敏郎副市長:具体的な場所や配置は市民の使いやすい案を考えるべきと思っている。検討していきたい。
大かわら議員:住民の犠牲、既存中小企業の犠牲の上に成り立たせようとしている三宮一極集中の巨大再開発は中止すべきだ。
4年前の選挙公約守れ
子育て世代の願いは「子どもの医療費ゼロ」
子ども家庭局の決算審査で「園庭のある認可保育所を増やしてほしい」という子育て世代の願いに対し、保育所の新設は、2か所、保育定員120人増にとどまっていたことが明らかになりました。
小規模保育の拡充は行われていますが認可保育所は増えていません。多くの子どもは園庭のない施設での保育を余儀なくされています。
大かわら議員は「安上がりでの待機児童を解消ではなく、認可保育所の抜本的増設こそ必要」としました。
久元市長は、4年前の市長選挙で「子どもの医療費を中学卒業までゼロ」にすると市民に約束しました。しかし、市長の自著「神戸市の挑戦」では(医療費無料は)「適切な負担をお願いすることが必要である」として、その理由は「(国も地方の努力も)目先の利害得失に目が眩んだバラマキ」だからとしています。
大かわら議員は「4年前の公約もバラマキだったのか」「公約通り無料にすべき」と強く求めました。
答弁ダイジェスト
久元市長:(医療費無料を求める)共産党の支援者たちは、子どもが重篤な病気で泣きわめいているときに、400円の負担をするのが嫌だから、子どもを病院に連れて行かないという親なのか。
大かわら議員:真摯な議論をしているときに、大変失礼だ。いま、非正規低所得で苦しんでいる若い人たちの実態を知らないのか。そういう中で一生懸命に子育てしている人たちの切実な願いになぜ応えないのか。そういう願いに背を向け、自分が4年前に掲げた公約を放棄する、まったく不誠実だ。