自校方式否定の答弁を批判
2012年03月13日
教育委員会審査で味口議員
予算特別委員会・教育委員会審査は3月13日におこなわれ味口としゆき議員が、中学校給食と高校学区問題について質問しました。
中学校給食をめぐっては「神戸市立中学校の昼食のあり方検討委員会」が2月に開かれ、検討が始まっています。3月2日の本会議で、中学校給食を自校方式でやるべきだという日本共産党議員団の代表質疑に対し、永井秀憲教育長は「お金がない」「自校調理方式は論外」などと、財源がないことだけで「自校調理方式」について検討すらしないかのような答弁をおこないました。味口議員は「教育長の態度は、あり方検討委員会の、専門的な見地および市民の立場から幅広く意見を求める」という開催目的の主旨を踏みにじるものだとして、市民から、『教育長が勝手に決めるのなら、何のための検討会だ』と批判の声があがっている」「教育長の独断で結論を押し付けることは絶対に許されない」と厳しく批判しました。
永井教育長は「あり方検討委員会や議会で、自校方式が最もふさわしいと結論が出たら、その時は市長にお願いする。耐震化や空調など課題がたくさんある。財源がベースの問題としてある」などと答弁。
味口議員は「空調に予算はついていない。教育を、財政とか効率からだけ考えると間違いを犯す。教育、食育という観点から中学校給食について考え、中学生にとって最善であることを基準に、予算が足らなければ市長に求めるぐらいの決意が必要だ」と追及しました。
普通科高校の学区拡大問題では「遠距離通学が増え、交通費などの負担増を招くのでは」「子どもたちの受験競争がはげしくなり、しわよせが学力の低い生徒に集中する」など、保護者らからだされている不安や疑問の声を紹介。また、兵庫県下41市町のうち、24の議会で再編に反対する「意見書」が決議されたことなどを示し、「競争教育にさらに拍車がかかり、子どものストレス、差別・選別による自己肯定感の喪失を強めるような学区再編はやめるべきだ」と質しました。
永井教育長らは「選択の幅が広がる」「行きたい学校に行けないのはおかしい」「本人が競争ととらえるかどうかだ」などと答えました。