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交通振興労働者の待遇改善を(交通局)

2013年03月01日

交通局審査で西議員

神戸市議会予算特別委員会の交通局審査が3月1日におこなわれ、日本共産党の西ただす議員が、市バスにおける持続可能な事業運営に関する調査・研究、交通振興労働者の労働条件、地下鉄ホームへの転落防止柵設置、地下鉄西神中央駅の売上金盗難問題などを取り上げました。

交通局は新年度予算案に、市バスにおける持続可能な事業運営に関する調査・研究を行う予算を計上しています。これまで交通局は、厳しい経営環境を理由に、西区や北区のバス路線の移譲や民間移管を進め、路線や便数の見直しも行なってきました。西議員はこうした点を指摘し、今回の「検討」が市民の思いとかけ離れたものになってはならないとして、どのような調査・研究を行うのかとただしました。

交通振興のバス運転手、地下鉄駅掌の賃金・待遇について、日本共産党議員団は一貫して改善を求めてきました。市バス運転手に比べ、不安定雇用の上、給料も民間バス会社と比べても低い水準になっています。地下鉄駅掌も、交通局職員と同様の仕事をしながら、給料に大きな開きがあり、昇給もありません。

西議員は、同一労働・同一賃金の視点に立ち、交通振興への委託料を引き上げ、正規職員として働ける状況を作り出すべきだと指摘。早急にできる対応として、交通局職員と同等の手当などの創設を求めました。

神戸市は、地下鉄山手線にホーム柵をなるべく早期に設置を進めるとしていますが、車両更新の時期に合わせて推進するというもの。プラットホームからの転落事故は、毎年10件程度起こっています。

西議員は、乗客の命と安全を守るという視点から、早急に年次計画を立て、海岸線を含むすべての地下鉄全駅にホーム柵の設置を進めるべきだとただしました。

◇ 答弁:河合正和局長らは「(調査・研究)路線の問題点をどうやって解決するか、市民の利便性をセットに考えながら路線再編のあり方を検討したい」「(交通振興)二年以上無事故の場合、ボーナス加算し、事故件数が多い人には賞与を下げるということも含めて検討されている。正規雇用化は、委託が長期的には保障されていない。提案から落ちたら受け皿がないので難しいということだ」「(地下鉄ホーム柵)経営とセットで考える必要がある」などと答えました。