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利用者の意見聞かずに路線再編(交通局:大かわら)

2014年03月07日

 神戸市議会予算特別委員会の交通局審査が3月7日におこなわれ、大かわら鈴子議員が市バス路線などへの市民意見の反映の在り方、委託営業所の労働環境問題を取り上げました。

神戸市の新年度予算案では、すべての人にやさしく暮らしやすい街の実現にむけた「総合交通体系の整備に力点を置いた」とされています。しかし、交通局の予算では、長大路線や営業係数、営業収支差が大きい路線を中心に、4月から路線再編を計画しています。影響を受ける乗客数は8000人にも上ります。この2月にいきなり再編計画を知らされた市民からは反対の声が多くだされています。

大かわら議員は、昨年の議会で局長が「市民の声をできるだけ丁寧に聞いて対応していく。決定したことだけを伝えるのは、今の行政のやり方ではない」と答弁していることをあげ、今回の再編案に、市民の声が取り入れられているとは到底思えないとして、撤回すべきと求めました。

また同議員は、民間委託されている市バス営業所の劣悪な労働環境について質疑。民間バス会社が管理するある営業所では「説教部屋」といわれる、窓のない14畳程度の部屋に呼び出し、罵声を浴びせ、反省文を書かせるなどのパワ-ハラスメントがおこなわれている実態を告発。神戸市として調査し、是正すべきだと求めました。

答弁:河合正和交通局長らは「自動車事業は公営企業であり、絶えず経営改善がいる。今回は人件費に切り込んでいる。路線再編の影響は小さな課題で、この程度は辛抱してほしい」「(ある営業所では)運転手が『説教部屋』と呼んでいる一室があることは承知しているが、そこで行われているのは日勤教育であり、パワハラなどの事実はないと、事業者から報告を聞いている」などと答えました。