経営破綻のビル引き取り 「好転する保証ない」ー大かわら議員
2012年08月02日
先端医療振興財団審査が8月2日おこなわれ、大かわら鈴子議員が、破たんしたテナントビルの買い取り問題について質問しました。 ポートアイランドの神戸医療産業地域にあるテナントビルが経営破たんし、7月に神戸市の外郭団体・先端医療振興財団が買い取りました。テナントビルの所有者は民間100%出資の神戸国際医療交流財団で、経済産業省から建設費の三分の二の補助金を受けて建設。神戸市からは、土地の無償提供を受けていました。しかし、入居率は4割程度で、その大半が国の外郭団体・理化学研究所で、企業の入居は数社程度にとどまっています。このため運営が困難となり、神戸市の先端医療振興財団が建物と8億円の借金をまるごと、引き取る形となりました。 大かわら議員は「これだけ優遇されたテナントが、民の視点の運営で失敗した。それを、神戸市から、毎年15億円の支援を受けないとやっていけない外郭団体(先端医療振興財団)が譲り受けて、うまくいく保証はない」と批判しました。 企画調整局の三木孝医療産業都市推進本部長は「神戸市の家賃補助も入れ、赤字にならないよう、間接的にも支援をしていく」などと答えました。