造船技術の流出止めよ
2011年09月30日
産振局審査で金沢議員が要求
神戸市議会決算特別委員会が9月30日に開かれ産業振興局審査が行われました。日本共産党の金沢はるみ議員は、三菱重工業の商船建造撤退問題について質問しました。
神戸市は今年春の予算特別委員会の質疑で、三菱重工業の商船建造撤退について「造船所が全部なくなるというのではなく、今後、伸びが期待される原子力分野に注力することで神戸が原子力の拠点になる。トータルとして今を上回る成長力を確保する、と三菱重工から聞いている」などと答弁しています。金沢議員は「3.11の東日本大震災以降、事態が大きく変わっているもとで、神戸市から三菱に対して、あらためて造船を続けるよう働きかけるべきだ」とただしました。また、船台をやめる時は国交省の認可がいるが、三菱はまだ廃止することになっていないこと、不況の時は、船台で船以外のものをつくっていた歴史があることなどを取り上げ、「雇用と町の衰退を防ぐためにも、また神戸で培われてきた造船の技術が他都市に流出することを食い止めるためにも、神戸市がもう一歩踏み込んで三菱と話をするべき」と求めました。
谷口時寛産業振興局長らは「三菱重工は取引先と3回の個別面談をしており、他の事業などへの参入の推進などをやっている」などと答えました。
金沢議員は、この他、若者の雇用増対策、学校給食の地産地消の実施を求めました。