他国に廃棄物を押し付ける水素エネルギー計画は許されない(議案質疑:山本)
2016年11月13日
他国に廃棄物を押し付ける水素エネルギー計画は許されない
山本じゅんじ議員が議案質疑
10月19日に神戸市議会本会議がひらかれ、日本共産党の山本じゅんじ議員が議案質疑をおこないました。
今回神戸市が提案した補正予算は、安倍政権が参院選後「財政措置で13兆円、事業規模で28兆円」の大型対策をやると持ち出してきた補正予算案に連動するものです。
山本議員は、国の補正予算は、深刻になる「アベノミクス不況」を取り繕うためのものと指摘。神戸市の補正予算で提案された「国際戦略港湾の整備」等の推進は、破たんが証明済みの借金頼みの大型開発の「バラマキ」を加速させたものと批判。現在の神戸港の水深で十分対応できるアジアの国際物流が中心になっていくなか、あらたな大水深バースの整備は必要ないと指摘しました。
また、「水素サプライチェーン構築実証事業」の推進として、川崎重工業の水素船が着岸する神戸空港島北東側の岸壁整備に、7億円が計上されています。市長は「地球環境に貢献する国策として推進」するとしていますが、オーストラリアの褐炭から水素を生成する過程で発生する大量のCO2は、オーストラリアの地中に埋めることになります。
山本議員は、「温室効果ガス削減」にもつながらず、廃棄物を他国に押し付けることは「国際貢献」とは言えないと指摘。神戸市が多額の予算を使ってやるべきではないとしました。