命に関わる生命保険差し押さえ
2011年09月29日
松本議員が行財政局審査で是正要求
神戸市議会決算特別委員会が9月29日に開かれ行財政局審査が行われました。日本共産党の松本のり子議員は、行財政改革、市税滞納者に対する情け容赦ない取り立て、公契約条例、市職員への若者の雇用などについて質問しました。
神戸市は、市税滞納者にたいする強権的な取り立てを今もなお続けています。ある業者は、神戸市と相談して決めた分納額を毎月、納めてきました。ところが、神戸市が分納額の増額を要求。Aさんは、今後半年間の事業見通しを示すなどして、今の分納額での納入を求めましたが、神戸市は無視。一方的に生命保険を差し押さえ、解約。滞納分を徴収してしまいました。糖尿病の持病があり、入院したときのためにとかけていた保険です。Aさんは、糖尿病があるため、今後、生命保険への加入はできません。
松本議員は「法律にも、命に関わるものは差し押さえしてはならないとなっている。一人親方のAさんの命綱を絶つようなことをしていいのか」と厳しく批判、強権的なやり方をやめるよう求めました。
質問に対し竹中敬二参事は「市税収入を確保し、滞納繰り越しを圧縮することが最大課題で、公正な税務行政をすることが大事。法に基づき適切に対応する」「税務行政の公平な執行から、納付能力のある滞納者には法に基づき差し押さえをしている」などと答えました。
松本議員は「納付能力のない人まで、強権的に差し押さえをしているのが実態だ。半年後の事業計画書も出しているのに、いつ入院するかわからない人の生命保険を差し押さえて、解約している。法律では、滞納者の生活維持、事業の継続に与える影響が少ない資産しか差押えできないことになっている。この人に、納付能力があると見たのか」と厳しく批判しました。