自校方式の中学校給食を
2012年02月11日
シンポで熱心に討論
神戸の中学校給食を実現する会は11日、婦人会館で、シンポジウム「神戸の中学校給食はこどもにとってよい給食を―『選択制』や『デリバリー民間委託』でいいの?」を開きました。シンポには、署名運動などに取り組んでいる市民を中心に70人が参加しました。
豊かで安全な学校給食をめざす大阪連絡会の事務局次長で、栄養教諭の石川友美さんが講演。家庭弁当との選択制では、全員が給食を食べないため、食育にならないと指摘。デメリットの多いデリバリー(民間調理場)方式や、センター方式、親子方式が抱える問題点を明らかにし、給食のつくり手が見え、独自献立、地産地消など優れた点が多い自校方式を推奨しました。
シンポでは、永井修兵庫農民連会長が、給食パンの残留農薬など、輸入農産物には健康上の危険性があると指摘。さらにTPPで食の安全が崩されると告発しました。
日本共産党神戸市議団の大かわら鈴子議員が、議員団として実施した他都市調査の内容を中心に報告しました。自校方式に変えていこうとしているさいたま市、特に、合併前から自校方式でおこなっていた高崎市のとりくみ、地産地消も含めて自校方式の教育効果の高さを報告。喜田結県議も、視察した自校方式の西宮市と、選択制・デリバリー方式の姫路市の例を紹介し、「選択制のデリバリーでは給食とはいえない。充実した中学校給食を」と訴えました。
同会事務局から、3月15日に、神戸市への第3次署名提出にむけての取り組み強化が訴えられました。