中学校給食で幅広く意見聞け
2012年10月02日
教育委員会で大かわら議員
決算特別委員会の教育委員会審査が10月2日におこなわれ、日本共産党の大かわら鈴子議員が、中学校給食、いじめ問題について質問しました。
中学校給食について広く市民の意見を聞く場を設けるべきだとの要求にたいして、これまで教育長は「教育フォーラムを、市民の声を聞く広聴の場にする」と答えていました。ところが、先日開かれた教育フォーラムで意見が言えたのは3人のみ。それもきわめて短時間に限られました。
代表質疑に対して教育長は「フォーラム前後に文書で意見も寄せられている。これ以上の判断材料になるような意見は聞けないので必要ない」などと答弁。アンケート調査や市民の意見を聞く場をつくる予定はないとしました。
大かわら議員は「あまりにも乱暴な判断」だと批判。検討委員会で議論している内容を深めるためにも、当事者も含めた様々な意見を聞く場を設けるべきだと求めました。 また、検討会で、給食を実施すると決めた場合、コスト優先ではなく、中学生に喜ばれる最善となる自校方式を含めて議論するよう求めました。
大津市のいじめによる中学生の自殺を契機に、いじめ問題が深刻な課題となっています。子どもたちは、複雑多様化する社会の中でのストレス、異常な競争教育等によりイライラ感がつのり、そのはけ口として自分より弱いものへのいじめとなって表れている、と言われています。
川西市では「子どもの人権オンブズパーソン」が相談者によりそい、調査や調整、必要な場合は是正、勧告までおこなっています。大かわら議員は、北区のいじめ暴力事件で、事実を明らかにしないまま対処していることにたいして、地域、保護者に不安が広がっていることを示し「いじめは絶対に許さないという強い姿勢を示すためにも、まず事実を明らかにし、保護者や地域一体となって取り組みをすべきだ」として、神戸市でも川西市のように機動的に取り組める第三者機関を常設するよう求めました。
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答弁:井川博教育委員会総務担当局長らは、「(教育フォーラムでの発言は)確かに少なかったが、代表的な意見は聞けた。最終的に中学校の昼食のあり方をどうしていくのか、あり方検討委員会で一定の方向性を出してもらい、教育委員会として考える」「やるからには中学生に喜ばれる給食をやりたい気持ちはある」「いじめ防止対策検討委員会も開催されているし、サポートチームもある。新たな第三者機関の設置は考えていない」などと答えました。
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大かわら議員は、その他、子どもたちの学習環境の整備という点からも、熱中症対策という点からもエアコン設置に早期に取り組むよう求めました。