市議団の活動

  • 2021年08月27日
    申し入れ

    子どもたちや保護者の願い受け止め、少人数学級の早期実現を―市議団が緊急申し入れ

     8月27日、日本共産党神戸市会議員団は、神戸市教育委員会に、「学校夏休み明けにあたっての緊急要望」を行いました。
    教育こども委員会に所属している林まさひと議員、朝倉えつ子議員とともに申し入れました。
     市教委側は、「夏休みの授業日は、保護者や学校現場には申し訳なかったが、急遽3日間の登校日はなくすよう変更した。子どもたちへの感染が盆明けから増えているためだ」と述べるとともに、9月1日からの登校に対しても、「まずは3日間様子を見ながら対処したい」としました。
    同時に、6日からは「給食は提供したい」として、「朝ごはんや、夜も食べれない子どもたちがいるなかで、出来るだけ給食は出したい」と話しました。
    分散登校については、「学校ごとに判断したい」としながら、「第一波の際のいっせい休校は社会的影響が大きすぎた。学校教育は続けていきたい」としました。
     感染対策のため登校を見合わせることを検討しているご家庭のに対し、国の通知は、「同居家族に高齢者や基礎疾患がある者がいる」場合には欠席扱いしないなど登校見合わせの対象を狭くしている問題については、「色々なパターンがあるので、文科省の通知は限定的なものと解釈している」として、登校を見合わせる児童・生徒にたいしては欠席とは扱わないとしました。
    不織布マスクの重視については、「子どもたち、特に低学年の児童については、呼吸がしんどいなどの問題のあり、外してしまう場合もあるが、教職員については徹底したい」としました。
     私たち議員団からは、「今の学校の状況では、文科省が求める2メートルや1メートルのソーシャルディスタンスはとれない。ただちに前倒しで、少人数学級の検討をすべきだ」「子どもたちや保護者の願いをしっかりと受け止めてほしい」と強く要望しました。
    市教委側は、「修学旅行や行事がないなかで、楽しくないことはよくわかるし、子どもたちの自殺は全国的増えていることにも心を痛めている」と、「子どもの気持ちをしっかりフォローしたい」としました。
     
    「緊急要望」全文は以下の通りです。

     
    神戸市教育長  長田 淳 様                   
    2021年8月27日
                                 日本共産党神戸市会議員団
                                     団長  森本 真
     
    学校夏休み明けにあたっての緊急要望
     
     新型コロナ感染症の爆発的感染拡大により、4度目の緊急事態宣言が発出されるなど、子どもたちを取り巻く状況は深刻さを増しています。
     デルタ株はこれまでの変異株に比べ若年者への感染力も強く、これまでの感染防止対策では子どもたちの命と健康は守ることができません。
     神戸市は、8月20日対応方針第4弾で市立学校への対応を示され、その後、23日には夏季授業日中止と2学期当初予定の変更がされましたが、9月からの2学期を目前に、保護者や学校関係者からも、感染拡大への不安と懸念の声が広がっています。
    子どもたちや保護者、学校関係者の願いをふまえた感染防止対策を取り、子どもたちの命と健康を守りつつ、学ぶ権利を保障する必要があります。
     感染防止対策を促進するうえで、緊急の対策として以下のことを要請します。
     
    〇正規の教職員をただちに増員し、少人数学級を前倒しで実現すること。
    〇8月20日付の文科省事務連絡の通り、「児童生徒の間隔を可能な限り2ⅿ(最低1ⅿ)確保するように座席を配置」すること。
    〇2学期開始にあたっては、登校見合わせの選択・分散登校・オンライン授業などを組み合わせた柔軟な対応をおこなうこと。
    〇感染が不安で登校できない児童・生徒を一律に欠席扱いにせず、広く認めること。子どもたちの学びや成長への支援を明確に位置付けること。
    〇児童・生徒を含め、関係者全員を対象に、無償・頻回のPCR検査を実施すること。
    〇学校で陽性者が出たら、全員に迅速にPCR等検査をおこなうこと。
    〇国が配布する抗原簡易キットは緊急的なものだが、学校現場では採取に必要な場所も防具もないなどの問題が噴出している。無理なく検査できる対応策を具体的に示すこと。
    〇教室でのエアロゾル感染防止へ、短時間で空気を入れ替える常時換気と不織布マスクを重視するよう徹底すること。あわせて困窮世帯へ不織布マスクを支給すること。
    〇困ったときに助けを求められない児童生徒に対しても、ストレスを抱えることがないよう、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの増員などで、心のケアの強化をはかること。
    〇子どもたちの気持ちを良く聞き、子どもたちの意向を最大限尊重した対応を工夫すること。
     
     
     
     
     
     
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