市議団の活動
-
3月24日 市役所前で市民とともに入港に抗議する日本共産党神戸市会議員団
3月24日、核保有国である米国海軍艦船「USS WARRIOR(ウォーリア)」が神戸港・摩耶埠頭に入港しました。日本共産党神戸市会議員団は、非核証明書の提出がないまま神戸市長が許可したことに断固抗議し、その撤回を求めて申し入れや市民とともに抗議行動をおこないました。
今回の入港に際し、神戸市側は日本政府(外務省)が「核兵器を搭載していないことにつき、我が国政府として疑いを有していない」旨回答があったこと、並びに「米国総領事と港湾局が会談し、日本に入港する米国艦船には核兵器が搭載されていない旨、意見交換したこと」を論拠にしています。しかし、米総領事は、「個別の艦船についての核兵器の搭載の有無については言及できない」(3月14日の会談)と、「非核証明」の提示を拒否しており、これは成り立たない議論です。
神戸市は、神戸市会決議「核兵器搭載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」に基づき、神戸港に入港を申請する外国艦船には、例外なく「非核証明書」の提出を求め、この立場を厳守してきました。この50年間、米艦船は一隻も入港していません。
今回の非核証明書の提出がないままでの入港許可は、50年に渡る市会決議の立場を放棄するものであり、絶対に許されるものではありません。
久元市長は、2月26日の本会議で「非核『神戸方式』につきましては、従来の考え方を変えるつもりはありません」と明言しましたが、自らの言明さえ放棄するものです。
3月19日におこなった日本共産党神戸市会議員団の申し入れの際に、港湾局副局長は「3月17日に入港申請があり、今回のような急な申請は異例」「非核『神戸方式』を厳守し、非核証明書の提出を必ずもとめる」としていました。海上保安庁・阪神港長から港湾局長には既に2月18日には、「米艦船入港」について通知があり、3月7日には市長から外務省に対し「米国海軍艦船『USS WARRIOR(MCM10)』の神戸港入港に係る照会」を要請しており、組織ぐるみで虚偽の報告をしていたことも許されるものではありません。
市民と議会に虚偽の答弁をしながら、市会決議である「非核『神戸方式』」に風穴をあける非核署名証明書の提出のない米艦船の入港は絶対に認められません。重ねて、抗議するとともに、入港撤回を厳重に求めます。
〈入港までの経緯〉
2月18日 海上保安庁・阪神港長が神戸市・港湾局長に対し「米艦船入港」について通知
2月26日 久元市長「非核『神戸方式』につきましては、従来の考え方を変えるつもりはありません」と明言(神戸市会本会議より)
3月7日 市長から外務省に「米国海軍艦船『USS WARRIOR(MCM10)』の神戸港入港に係る照会」を要請
3月14日 アメリカ総領事と港湾局長が会談
米総領事は「個別の艦船についての核兵器の搭載の有無については言及できない」と、「非核証明」の提示を拒否
3月17日 入港申請
3月18日 入港申請が発覚
3月19日 日本共産党神戸市会議員団が港湾局に申し入れ
「3月17日に入港申請があり、今回のような急な申請は異例」「非核『神戸方式』を厳守し、非核証明書の提出を必ずもとめる」と港湾局副局長が答弁
3月21日9時 日本共産党神戸市会議員団が市長に申し入れ
3月21日16時 市長が非核証明書の提出を求めず入港を許可
3月21日18時 日本共産党神戸市会議員団が市長と港湾局に対し、入港撤回を求める申し入れ
3月24日9時 摩耶埠頭へ「WARRIOR」が入港