市議団の活動

  • 2019年11月28日
    その他

    子どもたちの成長をささえる学校づくりへ力を合わせよう

     

     11月16日、日本共産党神戸市会議員団が主催で「教育シンポジウム」を須磨区で開催し、約250人が参加しました。

     今年10月に明らかになった神戸市立東須磨小学校での教員間いじめ暴力問題を中心に、日本共産党文教委員会責任者の藤森毅氏と小学生と中学生のお子さんを持つ尻池直美さん、元小学校教員の桑原敦文さんをお迎えし、保護者や教員・住民が立場の違いを越えて、学校内で子どもと教員の人権をどのように守るかを考え語り合いました。フロアからは「今回のことはもはや犯罪だ。教員免許を取り上げるべきだ」「語り合い、学校や教育委員会に声をあげよう」などの言葉が飛び交い、長時間にわたり真剣な議論が交わされました。司会は市議団の山本じゅんじ議員が務めました。—————————————————————————————————————————————–

    学校・教育の立て直しへ 神戸教員いじめ暴力問題

     日本共産党神戸市会議員団は、須磨区選出の山本じゅんじ議員を先頭に、東須磨小学校の保護者から直接、悲痛な思いや要望をていねいに聞き取るなど独自調査を重ね、児童保護者へのケアを最優先に、真相究明と学校と教育の立て直しへ全力を挙げています。


    子どもの人権を尊重しない環境にメスを

     教員間いじめ・パワハラ以外にも、一人の加害教員による児童への体罰や、前々校長が「(大阪のように)クラスも学校も競い合わせねばならない」などと競争教育の激化を当然視する発言とともに保護者に対しても暴言があったことも明らかになりました。子どもの人権を尊重しない環境が、教員の人権侵害を生み出す一因になっています。
     また、教育委員会が、保護者説明会で「詳しいことを知りたければ情報開示請求を」と言い放ち詳しく伝えない隠蔽体質にくわえ、現校長から以前から教員間のトラブルについて報告があったにもかかわらず、校長任せにしていた実態も明らかになりました。


    子どもの権利条約を活かした学校づくりを

     10月の文教こども委員会で、味口としゆき議員と、朝倉えつこ議員は、第一に、児童と保護者の心のケア、被害教員の二次被害防止を求めました。同時に、教育委員会と教育現場における、人権感覚の問題にメスを入れるべきと強調。垂水いじめ自死事案(※)の再調査委員会が『子どもの一命、権利、利益』を守るという理念や目的の共有が必要で、それは子どもの権利条約を教育現場に活かすことだ-と結論付けている点を指摘。遺族の「娘の死が無駄にならないためにも、今後の学校運営に提言を活かしてもらいたい」とのコメントを読み上げ、教訓を全面的に活かすよう求めました。教育長は「子どもの権利条約を教育現場に活かすことが大事だということも十分念頭に置いて、今後の対策に活かしたい」と約束しました。

     問題の解決は、子どもと保護者に寄りそい、学校の再生のために教育、医学、心理などの専門家の力を結集して、1年生の児童が卒業するまで息の長い支援が重要です。日本共産党神戸市会議員団は、徹底した真相解明へ全力を挙げていきます。

    (注)神戸市垂水区の市立中学校で、中3の女子生徒がいじめのため2016年10月に自死に追い込まれた事件。市教委幹部が、いじめを証言した生徒らの聞き取りメモを隠蔽(いんぺい)するよう前校長に指示していました。

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    シンポジウムに参加された方々の発言と感想をご紹介します

    ●小学校の子どもがいる保護者です。子どもたちは「授業で質問す——————ると先生に怒られる」「忘れ物が怖い」と萎縮しています。授業参観に行く度に、教室が静かになっていくことが不気味に感じた。PTAで問題にして聞き取りを始めると、教師が、子どもの意見や訴えに聞く耳を持たず、「お前なんていらん」「嘘をつくな」「お前は泥棒だ」などと暴力的な言葉を使い、児童を立たせ、さらし者にするなど想像を絶する事態で、聞くのも辛かった。
     ゼロ・トレランス方式(不寛容で罰則と処分でしばる方式)がまかり通っている。私の子どもは教師が信じられなくなり、音楽会の前日からパタリと学校に行けなくなり、転校もしたがいまも不登校です。今も苦しんでいる子どもたちがいると思うと本当に胸が苦しい。小学生まで自殺が増えている。この世の中をどうにかしないといけない。


    ●将来教師を目指すものとして、気になって参加しました。憧れていた教師の苦しみを考えると心が折れそうです。一人一人がのびのび教育できる環境をつくるにはどうしたらいいのか、周りの子と話し合って活動を広げたい。高校生の私にできることは何でしょうか?
    ●たくさんの方の違う意見が聞けてよかった。様々な意見をきちんと受け止め、質問に答えていく姿勢が良い。良い方向にもっていけるよう、みんなで話し合うことが大事です。
    ●先生は忙しい中、トラブルの解決もしてくれる。先生のしんどさが子どもに影響するということを周りの人に伝えていこうと思います。
    ●自分の子どもが来年から小学生になります。みんながみんな、人権を無視する様な発言をする先生ばかりではないと信じたいが、とても不安になりました。子どもには楽しく学校に通ってほしいです。

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