議会報告
-
12月7日に神戸市会本会議がひらかれ、日本共産党神戸市会議員団を代表して朝倉えつ子議員が一般質問に登壇しました。
質疑項目
1.済生会兵庫県病院の統廃合について
2.学校給食の無償化について
3.公立幼稚園の統廃合について
4.県立高等学校の統廃合について
11月29日の委員会で花田健康局長は「このままでは何年後になるかわからないが、済生会病院は潰れる」と発言しました。
済生会病院は神戸市が中央区から北区北神の基幹病院・周産期センターとして誘致し、北区岡場になくてはならない病院です。三田市民病院との統合で、交通機関もない長尾町宅原に三田市が設置する新総合病院が計画されています。朝倉議員は「岡場に区役所、銀行、病院があるから引越してきた。移転されると困る」「高齢者にとって交通の便が悪いのは本当に大変だ。年をとったら早く死んでほしいと言っているのか」「移転そのものが病院を奪うものだ」など、済生会病院の患者さんや岡場周辺の皆さんから寄せられた多くの声を紹介し「潰してどうするのか。北神の基幹病院として、岡場で済生会病院を存続させるべき」と厳しく追及しました。答弁ダイジェスト
朝倉議員:民間病院に対し名指しで「潰れる」と発言したことは大問題だ。済生会病院は単独で維持継続するのは困難だと報告書をあげてきただけで潰れるなど一言も言っていない。市民を脅すような発言で統合を進めるなど許せない。私は岡場で存続させてほしいという多くの意見を聞いている。市民の声はどのように(神戸市に)届いているのか。今の岡場の地域で存続させるために当局が頑張るべきではないのか。
久元市長:病院が統合されることについては、今利用されている方から様々なご意見があると思うし、そのような意見を踏まえて今日質問していることは理解する。「潰れる」という表現がベストかわからないが、単独で維持継続していくことが困難だという趣旨で健康局長が答弁したと思う。両病院の中間地点に統合して、持続可能な病院整備をするのが私共の方針だ。ご理解いただきたい。
朝倉議員:二つの病院が統合されれば、病床だけでなく、職員や医師、看護師の数も減らされることになる。北神地域の医療を守るというのであれば、単独で維持できるように支援するのが行政の役割だ。市民の声を聞かず、不安を煽るような統合ありきの計画は撤回すべきだ。
空港には市税投入するのに給食には財源がない!?子どもたちに冷たい市政は許せない
先の本会議で我が会派の質疑に対し、長田教育長は「無償化をしてほしい、半額助成をしてほしい、そういう保護者の声があることは承知している。その声は否定するものではない」と述べ、一方で「全市的に判断するべきものである、多額の財政負担が生じることから、実施には課題が大きい」と答えました。今、全国各地の自治体で給食無償化が広がっています。朝倉議員は「もう市長の判断ではないか。長引くコロナ、相次ぐ物価高騰の今こそ、学校給食の無償化に踏み切り、子育て世代を応援するべき」と質しました。
答弁ダイジェスト
長田教育長:給食費の助成や無償化は、子育て支援政策全体の観点から限られた財源をどう配分するかを全市的に判断されるべきものだ。
朝倉議員:空港には国際化だといって「あらゆる財源」を出して助けてあげるのに、これからの神戸を担う子どもたちには財源が厳しいといって支援の拡充をしないのは、本当に冷たい姿勢だ。