議会報告

  • 2019年11月13日
    予算・決算

    表現の自由を尊重しシンポ再開の決断を

    決算特別委員会市民参画推進局審査が10月2日におこなわれ、味口としゆき議員が質問にたちました。

     

    質疑項目
    1.アート・プロジェクトKOBE2019:TRANS‐シンポジウムの開催中止について
    2.新・神戸文化ホール整備基本計画(案)について

     

     神戸市は、あいちトリエンナーレの芸術監督を務める津田大介氏を招く予定だったシンポジウム『アートは異物を受け入れるのか』の開催を中止しました。味口議員は「脅迫はなかった。こんなことで開催中止をしていると今後の表現活動に多大な委縮効果が出るのではないか。中止の判断は妥当ではない」とシンポジウムの再開を要望。さらに、市が神戸文化ホールを移転整備する計画について味口議員は、「マスタープランでは、今後の神戸をつくるのは文化だと位置づけている。文化は『都市の基盤』としながらも、三宮の再整備に従属させられる形でバラバラになり、その中で工夫を余儀なくされているのが現状だ。また、『社会包摂』の場としての役割を果たすことが求められる劇場法もふまえたうえで文化ホールの移転再考を」と強く求めました。

    答弁ダイジェスト
    岡田局長: TRANSの実行委員会が中止を判断した時点において、報道・ネット上で津田氏の言動のみに異常に注目が集まり、混乱が容易に想定された。また、本来のシンポジウムの目的、さらにはTRANSのPRにつながらないという判断だったと考えている。
    味口議員: シンポの目的である多様性について議論するいい機会だったと思う。混乱を想定できたなら、様々な工夫ができたのではないか。憲法21条で定められる「表現の自由」や文化芸術基本法にそって中止決定を撤回すべきだ。

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