議会報告

  • 2019年12月18日
    本会議

    西ただす議員が請願討論

    神戸市議会本会議が12月4日にひらかれ、日本共産党議員団の西ただす議員が請願討論をおこないました。

    請願第3号   原発ゼロ基本法案の審議を早期に開始することを要請する意見書提出を求める請願

    請願第4号   須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の見直し等を求める請願

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    請願討論

    日本共産党神戸市会議員団

    西ただす

     私は、日本共産党市会議員団を代表し、請願第3号「原発ゼロ基本法の審議を早期に開始することを要請する意見書提出を求める請願」、請願第4号「須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の見直し等を求める請願」について、それぞれ委員長報告に反対し、採択を求めて討論いたします。

     請願第3号は、2018年3月に当時の4野党(日本共産党・立憲民主党・社民党・自由党)が共同で提出した原発ゼロ基本法の審議を国会において早期に行うことを本議会からも国に対して求めたものです。2011年3月11日に発生した東日本大震災によって起こった地震と津波による被害は、原子力発電がいまの人類の科学技術力ではコントロールできず、ひとたび暴走すれば、取り返すことができない甚大な被害を及ぼすことをあきらからになりました。

     また、費用対効果の面から見ても、原子力発電が割高になっていることはあきらかです。

    米国の投資銀行の試算では、新設事業の発電コストは事故前の2010年に比べ1.5倍に跳ね上がる一方、太陽光パネルや風力は3分の1程度に下がり、再生可能性エネルギーの方が安くなっています。これは、日本のエネルギー庁の統計でも同様です。

     委員会では、私自身への質問も行われましたが、電力会社の原発「安全対策」費が高騰していること、また原発は「トイレのないマンション」と言われ、核のゴミの受け入れ先もパンク状態であること、「安全神話」に頼って原発の稼働を認めることが、取り返しのつかない被害を日本に及ぼすことなども明らかにしました。

    この法案をこれ以上棚ざらしにさせるわけには行きません。この神戸市議会から審議の促進を求める意見書を提出することが求められています。

     次に請願第4号は、須磨水族園と海浜公園の再整備事業の見直し・白紙撤回をはじめ、水族園を公的施設として存続させること、入園料金を家族で気軽に行ける料金にすること、シャチのショーはやめることの4点をもとめているものです。

     優先交渉権者が提案している新しい水族館の入園料金は大人3100円、小中学生は1800円とされており、のびのびパスポートも使用できなくなります。これでは、家族連れで普段から気軽に通い楽しむ施設ではなくなってしまいます。

     水族館の役割として、種の保存、教育・環境教育、調査・研究、レクリエーションが求められていますが、営利重視の民間の施設ではもうけ偏重にならざるをえません。現在の須磨水族園は多彩な教育活動を実践し、多くの方が参加しています。同様の対応ができるのかときいた本会議では明確な答弁はありませんでした。

     そして、今回の民間再整備の大きな目玉となっているシャチに関しては、飼育やショーをめぐって国際的に大変厳しい批判にさらされており、飼育は世界中で日本や中国、アメリカなどごく少数であり、動物愛護の視点から今後の継続はきびしくなっています。

     このような未来に責任が持てず、市民の理解が得られない計画は認められません。

     以上、議員の皆様に賛同をお願いいたしまして、討論を終わります。

     

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