議会報告

  • 2020年02月18日
    本会議

    久元市長トップダウンのまちづくり・役所変質やめよ!

    2月18日に神戸市議会本会議がひらかれ、神戸市一般会計補正予算案の「駅周辺のリノベーション」などについて、日本共産党の林まさひと議員が議案質疑をおこないました。

    質疑項目
    1.駅周辺のリノベーションについて
    2.神戸空港の運用時間の変更について
    3.公共施設の適切かつ安定した運営(指定管理)について


     神戸市一般会計補正予算案では、新たな人口減少対策として「駅周辺のリノベーション」が示され、その中に教育委員会関係分として、「(仮称)名谷図書館の開設」「新西図書館の整備」「新垂水図書館の整備」への予算が盛り込まれています。林議員は、名谷図書館と新垂水図書館について仕様などが示されていないことや、これらの図書館の整備が教育委員会を差し置いて久元市長のトップダウンですすめられていること、さらに図書館の管理運営を教育委員会から市長部局に移管されることが疑問だとして市長らの見解を求めました。

    答弁ダイジェスト

     長田教育長:名谷図書館については大丸4階に入居し、自然に図書館へ誘うようなデザインに。新垂水図書館は、移転拡張し滞在型の図書館を目指す。2月下旬から市民に対し意見募集を実施し、この結果を経て、機能や設備内容を検討する。
     林議員:名谷図書館は、昨年12月18日に突如市長会見で提起されたが、大丸側とはどの部局が協議し、いつ教育委員会で議題になったのか。
     寺﨑副市長:市長部局の企画調整部で協議し、教育委員会にも情報提供をした。
     長田教育長:12月9日の教育委員会会議で報告をした。(*9日という答弁は虚偽であり、正しくは20日です。)
     林議員:市長部局である企画調整局が主導しているが、図書館のあり方として問題があるのではないか。
     寺﨑副市長:それぞれの局が縦割りで勝手に意思決定してしまうものではなく、機関の間の壁を越えておこなうことに問題はない。
     林議員:市長部局が先行していることに問題がある。社会教育施設を本来の部局ではないところで協議や決定し、市民の声を聞かずに進めるのは、一方的な久元市長トップダウンのやり方だ。


    空港の規制緩和反対
    騒音に悩まされる住民の気持ち考えよ

     神戸市は、神戸空港の運用時間を午後10時から午後11時までに1時間延長し、深夜便を受け入れられるよう、神戸空港条例の一部を改正する案を提出しました。林議員は、騒音にかかわる運用時間の変更を住民不在で決めてしまうことは断じて許されないと神戸市の姿勢を質しました。

    答弁ダイジェスト

     岡口副市長:昨年の関西三空港懇談会で発着枠を拡大、運用時間を午後11時まで延長することで合意を得た。予測される騒音は軽微であり問題はない。
     林議員:民営化されたとはいえ、神戸市の空港で、公の施設だ。パブリックコメント(市民意見募集)すべき。騒音にかかわる重大な変更は設置者の責任として、環境アセスメントに基づいて住民周知と説明抜きに変更すべきではない。
     岡口副市長:国の法律に基づいて確定された環境基準に示された範囲内であり、再度の環境アセスメントは必要ない。パブリックコメントについても重要な改正ではないため必要ない。
     林議員:空港建設前に神戸市は、騒音について「にぎやかな商店街で耳にする音」と例えている。みなさんが寝静まる時間にこのような音が毎日続く可能性もある。騒音の増加が懸念される運用の変更を住民に説明もなく進めるなどあってはならない。


    指定管理者はしあわせの村の理念まもれ

     健康で文化的な生活水準を全市民に保障する目的でつくられ、老若男女問わず多くの市民に親しまれてきた「神戸しあわせの村」は、開村30年を迎え、村をリニューアルするにあたり、神戸市は2年間という短い期間で指定管理を指定しようとしています。しかし、久元市長は過去の本会議で「長期間で指定をして安定的な運営をしていくべき」と答弁しています。林議員は、「短期間での指定は施設の適切かつ安定した運営を妨げるものだ」と質しました。

    答弁ダイジェスト

     岡口副市長:本市の指定管理指針による考え方にかわりはない。指定期間が短くなっているのは施設のあり方の検証のための配慮だ。検証が終わってからも原則公募し、5年を標準に10年以下の期間で指定する。
     林議員:村設立の目的・理念から離れないようにするべきだと思うがいかがか。
     寺﨑副市長:村ができた意味合いを考えて検討していきたい。
     林議員:昨年施設内に民間のアスレチックパークができ高い利用料を徴収している。子育て世帯を応援しようとする施設の理念から離れていると思うがいかがか。
     寺﨑副市長:子育て世帯の方が希望すれば使えるようにと設置したもの。他に無料で使える施設もあるので、何ら問題なく、理念に反することはない。
     林議員:市民の福祉をまもる理念から外れることのないようにと懸念を表明する。

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