議会報告

  • 2020年09月29日
    本会議

    文化芸術の灯をを絶やさぬよう市が責任もって支援を


     9月29日、神戸市会本会議で日本共産党神戸市議団の今井まさこ議員が登壇し代表質疑をおこないました。

    質疑項目
    1.新型コロナウイルス感染拡大で困窮する市民への支援
     (1)神戸の文化芸術活動をしている事業者や個人へ支援すること
     (2)敬老・福祉パスへの改悪を中止し、制度を維持すること


     新型コロナウイルスの感染拡大により、あらゆる文化芸術活動に支障が出ています。大学の研究室がおこなった文化芸術活動に関するアンケート調査では、減収が7割、さらに収入損失積算額の概算は兵庫県内で年間590億円が見込まれるとなっています。今井議員は「市民の心に潤いやエネルギーを与え、明日への活力を生み出してくれる文化芸術活動をしている事業者への支援が不十分だ」と強く訴え、さらなる支援の強化を求めました。


    答弁ダイジェスト

     今井議員:現在の支援だけでは、神戸で活動する方々に行き渡っていない。 国会討論でも勤務形態が多様なため、補正での支援では不十分だと認めている。そのため、他の自治体ではその隙間を埋める支援策を打ち出している。神戸市も踏み込んだ支援が求められると思うがいかがか。
     恩田副市長:神戸市では、ふるさと納税も活用し、さらにアーティスト支援の第二次募集を実施している。様々な方々へは、国・県・市で実施している支援を活用していただきたい。
     今井議員:収入がなくなったのに、(支援の条件に)当てはまらず支援が受けられないという文化芸術関係者の話を聞いた。神戸の文化芸術を支える全ての方々に手を差し伸べるための様々な支援が必要だ。
     恩田副市長:引き続きアーティストの方々からのご意見に耳を傾けて検討したい。
     今井議員:巨額の税金を投入する文化ホールの建設は誰も求めていない。神戸の文化芸術をまもってほしいという声を受け止め、事態に見合った支援をすることが必要だ。

     

    福祉パス・敬老パス パス取り上げに涙 苦しい市民の声聞き改悪撤回を

     神戸市は10月から、母子世帯と低所得者の高齢者に支給されていた「福祉乗車証」と「敬老無料乗車券」を廃止します。今井議員は、シングルマザーと女性の高齢者の方の声を紹介し、「コロナ禍で苦しんでいる市民がさらに厳しい生活を強いられる。多くの自治体では低所得世帯への支援を強めているのに、神戸市は社会の流れと逆行している」と指摘し、改悪の撤回を求めました。

    答弁ダイジェスト

     恩田副市長:制度改正は議会で決定した。
     今井議員:この決定はコロナ以前のことだ。(制度改正で)約7000世帯の母子世帯が福祉パス返還となる。コロナ感染拡大で、非正規で働くシングルマザーや高齢者が困難な状況にある。母子世帯を一層貧困に追い込むことになるという認識はないのか。
     恩田副市長:ひとり親世帯には、生活支援につながる相談事業を実施している。
     今井議員:パスがなくなれば、「生活が苦しくなる」「悔しい」という多くの怒りや悲しみの声を聞いている。パスの取り上げを求められた方々からの声は届いていないのか。
     久元市長:ひとり親世帯が非常に厳しい状況に置かれているのは承知している。国に対しても支援を要請し、状況に見合った対策を検討する。
     今井議員:今回のパスの取り上げは、シングルマザーや非正規で解雇されやすい高齢者を追い詰めている。しっかりと声を聞き実態を見て、制度継続と改悪の撤回を求める。

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