議会報告

  • 2024年03月07日
    予算・決算

    予算特別委員会審査から②

    2月28日
    神戸市看護大学~安心して学べるよう今すぐ入学金と授業料の無償化を
    健康局審査で森田議員

    質疑項目
    1.市立看護大学の入学金・授業料無償化について
    2.「感染症神戸モデル」について
    3.明石川上流で検出されているPFASについて
    4.神戸徳洲会病院について

     市立看護大学は、社会が変化をしていく中で豊かな教養と高い専門性を持つ看護人材の育成を目指しています。しかし今、学生の学力の低下が問題になっています。学校が実施したアンケートでは、アルバイトをしている学生が9割以上で、学費や生活費のためという学生が増えています。さらに「体を休める時間があまりない」と回答した学生は4割以上にものぼります。森田議員は、学生が学業に集中できるように入学金と授業料を無償化すべきと求めました。

    答弁ダイジェスト

     三川副局長:国の減免制度の対象とならない低所得者への減免を市独自でおこない、学生の学費負担への不安解消に努めている。
     森田議員:入学料と授業料以外にも教科書やナース服、ナースシューズや聴診器など初年度だけで11万円もかかると聞いた。県立大学では入学金も授業料も無償化を決めている。今一番必要なのは経済的負担を軽減することではないか。
     三川副局長:現時点では授業料を一律に無償化することは考えていない。学生が誰でも相談できる仕組みやスペースを設けて学生生活をサポートしている。
     森田議員:医療や介護の現場は人材不足が続き、看護大学の果たす役割はますます大きくなっている。優秀な人材をしっかり育てていくためにも、入学金と授業料を無償化すべきだ。


    2月28日
    神戸の文化スポーツの拠点、防災の拠点をこわすな
    文化スポーツ局審査で味口議員

    質疑項目
    1.王子公園のスポーツ施設を守ることについて
    2.神戸市立博物館条例等の改正について
    3.灘図書館の充実について

     神戸市が大学誘致ありきで強引に進める王子公園の再整備。王子プールは、秋ごろから解体工事に着手するとしています。神戸市は灘区からプールがなくなってもポートアイランドのスポーツセンターにプールがあるから大丈夫だと強弁し、不便を市民におしつけます。しかし、肝心のスポーツセンター再整備が入札不調で止まっている今、王子公園のプールの廃止は延期すべきです。また、王子公園は神戸市の防災拠点で、日常の備えが大切ですが、スポーツ担当局長は「スタジアムを設計する段階で防災拠点としてどうするのかは検討していく」と答弁。味口議員は「設計途中で地震が来るかもわからない。明日地震が起きても対応できる、行政の備えを今のうちに示すべきだ」と質しました。

    答弁ダイジェスト

     味口議員:今度のスタジアムは騒音や光の問題もある。近隣住民に配慮した設備や運用を検討する一方で、地域防災計画では、広域緊急輸送拠点の指定で、救援物資等を輸送経路に応じて受け入れる。両立しないのではないか。
     壇特局長:大規模な災害時は災害救助が優先されるかと思う。また、災害の発生の状態により、どこがどのように利用されるかも分からないので、災害の状況に応じて適切に対応していく。
     味口議員:そんな答弁で安心できるわけがない。神戸市のスポーツ行政と災害拠点の機能の後退だ。7万5000人以上の署名も集まっている。考えを変えることを求める。


     

    2月29日
    「弱点」を克服し、六甲アイランドの活性化をはかれ
    都市局審査で西議員

    質疑項目
    1.六甲アイランドのまちづくりについて
    2.三宮再開発について
    3.王子公園の再整備について

     3月1日、六甲アイランドの神戸ファッションプラザの商業棟が、複合商業施設「ROKO i PARK」としてリニューアルオープンしました。住民の願いが実現したと歓迎される一方で、強く要望されていた店舗や医療施設の計画はまだありません。また地域からは、継続的に店舗が営業できるよう神戸市が力を入れてほしいという声もあがっています。西議員は、2021年2月に住民と都市局でまとめた「まちの将来の姿」で指摘された弱点を解消するよう、神戸市の対策を強く求めました。

    答弁ダイジェスト

     西議員:「まちの将来の姿」で商業施設の撤退や生活利便施設の不足などが六甲アイランドの弱点と指摘されている。予算案ではまちの活性化として4600万円計上されているが、これでは弱点は解消できない。必要な店舗や施設の誘致、営業継続への支援など具体的な手立てが必要ではないか。
     平岡部長:オープンに向け官民連携で我々も一緒になって企業訪問し、具体的な交渉にあたってきた。引き続き地域のニーズをふまえながらまちづくりに取り組んでいく。
     西議員:地域住民によるアンケートでは、書店や飲食店、医療機関や区役所の出張所などが求められている。まさに「弱点」とされたところがあらわれている。駅前リノベーションに多額の資金が投じられている。新都市整備事業会計の資金など本来のまちづくりに使うべきお金を六甲アイランドの活性化に使うべきだ。


    2月29日
    女性職員の登用拡大し女性視点で防災計画の見直しを
    危機管理室・消防局審査で森田議員

    質疑項目
    危機管理室
    1.災害時の初動体制について
    2.災害時の備蓄について
    3.災害時の避難所について
    消防局
    4.神戸市の消防力整備指針について
    5.警防要員について
    6.消防署所について

     能登半島地震発生から2か月が過ぎ、今も1万人を超える方々が避難生活を強いられています。被災地では性的被害が増え、安心して授乳もできないなどの人権侵害や、女性用品・赤ちゃん用品・介護用品などの対応が問題となっています。内閣府が昨年5月に出した防災・危機管理部局の女性職員数などの調査結果では、女性の割合はわずか1割との報告でした。森田議員は、女性職員数を増やし女性の視点で防災計画を見直すべきと質しました。

    答弁ダイジェスト

     森田議員:神戸市では防災関連部署で防災計画の作成に携わっている女性職員と防災会議の女性委員は全体の何%いるのか。
     筒井危機管理監: 防災会議の女性委員は63名中9名で14.3%。女性職員は38名中7名で18.4%だ。
     森田議員:あまりにも少ない。今後女性登用の目標はあるのか。
     筒井危機管理監:神戸市の男女共同参画計画では2025年に40%以上と目標を定めているが、遠く達していない状況だ。現在庁舎全体の女性正規職員の割合は35.8%となっているので、それを一つの目安と考えている。
     森田議員:女性職員を増やし、女性の視点で防災計画をしっかりと見直すべきだ。

ページの先頭へ戻る