議会報告
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7月3日の神戸市議会・本会議で、日本共産党神戸市会議員団の朝倉えつ子議員が一般質問をおこない、久元市長らの政治姿勢を質しました。【動画はこちら】
70歳以上の高齢者や障がいのある市民が、バスや地下鉄などを無料または減額で利用できる、市の「敬老優待乗車制度(敬老パス)」と「福祉乗車制度(福祉パス)」。「利用者の増加に伴い負担が増えている」との民間バス5事業者の要望を受けて、久元喜造神戸市長は有識者会議を立ち上げ、制度の「見直し」をしようとしています。
朝倉議員は、「敬老パス・福祉パスは、いわゆる社会的弱者である方たちの外出を支援し、社会参加を促進するための制度であり、市民の大事な足となっている。市民負担を増やすような制度の見直しは止めるべき」と求めました。答弁ダイジェスト
寺﨑副市長:敬老パス・福祉パスは、非常に多くの方が利用されているのは事実だが、市として交通事業者からの要望は真摯に受け止めるべきと考える。
朝倉議員:事業者の負担が増えているのであれば、市が払うべきではないか。
寺﨑副市長:市が負担して解決する問題ではない。市の財政を含めて長期的に維持できる制度のあり方を検討していかなければならない。
朝倉議員:6年前の福祉パスの制度見直しの際には、市長に対し2万筆の要請署名が集まった。神戸市は必要な支援を責任をもっておこない、利用者の声をしっかり聞くべきだ。
勝手な線引きで地域を切り捨てる計画は撤回すべき
―都市空間向上計画―神戸市は、『都市空間向上計画(素案)』を発表。「人口減少に対応した、よりコンパクトなまちづくりをおこなっていく」として『駅周辺居住区域』と『山麓郊外居住区域』などの線引きが示されました。
「山麓郊外居住区域」は「居住誘導区域外」として、切り捨てられる地域になります。
朝倉議員は、地域を切り捨てる勝手な線引きはやめるべきと批判しました。答弁ダイジェスト
朝倉議員:北区では、ひよどり台全域が『山麓郊外居住区域』に指定されている。ひよどり台南町は10年ほど前に市が開発した地域なのに無責任ではないか。
油井副市長:『山麓郊外居住区域』を住みにくいまちにするつもりはない。交通問題を含め、短期的な課題も長期的な課題も地域の皆さんと一緒に考えていくつもりだ。
朝倉議員:地域の皆さんは今までもとても努力されてきたが、バス路線や買い物の問題など、なにも解決されていない。神戸市は、地域の課題を地域や民間任せにしている。「50年先も心地よく健やかに住み続けられるまち」を目指すのであれば、都市空間向上計画は撤回し、勝手な線引きはやめるべきだ。質疑項目
1.敬老パス・福祉パスについて
2.都市空間向上計画について
3.高校生の通学定期負担と助成について