議会報告

  • 2021年06月24日
    本会議

    今井まさこ議員が反対討論

     6月24日、神戸市議会本会議がひらかれました。日本共産党神戸市会議員団を代表して今井まさこ議員が登壇し、今議会に上程された議案のうち、「垂水体育館と垂水区文化センター統廃合・移転」や「神戸市営住宅条例の一部を改正する条例の件」など6議案について委員長報告に対し反対討論をおこないました。

    討論の全文は以下の通りです。


    反対討論

                                                 2021.6.24

    今井 まさこ

     

    第33号議案は、新たに株式会社神戸ウォーターフロント開発機構を設立し、職員派遣を可能とするものです。

     この間、外郭団体の廃止もふくめた抜本的な見直しが進められてきたにもかかわらず、今回の議案はその動きに逆行するものです。ウォーターフロントの開発のために新たな団体を作り職員派遣まで行うことは認められません。

     

    第35号議案は「子どもの本の森神戸」の指定管理者を指定するものです。

    神戸市のホームページには「子どもたちが、都心の公園の中で自由に本にふれあうことで、神戸の歴史や文化に出会い、震災の教訓から命の大切さを学び、創造力を育めるような文化施設として整備します」と書かれています。

    それならば神戸の将来を担うこども達のために、寄付や本の贈呈に頼らず、神戸市が十分なお金を出し、内容を充実させるためにも、直接管理運営すべきで、指定管理者による管理はなじみません。

     

    第36号議案は垂水体育館と垂水区文化センター3階の体育室とトレーニング室を統廃合し、今より不便な磯上に移転しようとするものです。当局でさえアクセスの悪さを認めながら、市民が納得する改善策は示されないままです。利用者からの、「せめて、垂水区文化センター3階の体育室、トレーニング室を残してほしい」の声にこたえ、「統廃合は中止」すべきです。

     

    第38号議案は、Park-PFI制度で実施された「須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業」のうち公園部分を、民間事業者から神戸市が買い取るものです。この事業は長年市民に愛されてきた公的施設である須磨海浜水族園やシーパル須磨などを廃止し、集客のためにシャチを目玉にした水族園にし、大幅に入園料も引き上げる計画と一体になっており、認めることはできません。

     

    第39号議案は、「神戸市営住宅条例の一部を改正する条例の件」は神戸市北区鈴蘭台西町3丁目にある「神戸市営鈴蘭台西住宅」を廃止するものです。神戸市は、マネージメント計画で市営住宅戸数の削減を進めてきました。

    今、コロナ禍で職を失ったり、減収に苦しむ市民が増えています。市民に低家賃で、良好な住宅を提供することが求められるなか、鈴蘭台西町地域で唯一の市営住宅廃止は認められません。

     

    第41号議案は、税関前歩道橋の架け替え工事請負契約を締結するものです。

    各地域では、歩道橋、老朽化した橋のバリアフリー化や掛け替えの要望が上がりながら、改善されないまま放置されているところが数多く残されています。ところが、三宮再整備の一環である、この度の工事は、需要予測さえないままに23億円もの費用をかけて優先的に実施されようとしています。認めるわけにはいきません。

     

    以上、議案に反対する理由を述べました。議員の皆さんのご賛同をお願いします。

     

     

     

ページの先頭へ戻る