議会報告

  • 2021年06月28日
    本会議

    済生会兵庫県病院「今のまま」「今の場所で」市民の願いに応え、市の支援で存続を

     6月28日に神戸市会本会議がひらかれ、日本共産党神戸市議団の朝倉えつ子議員が登壇し一般質問をおこないました。

    質疑項目
    1.地域医療体制の維持・強化について
    2.市有地を活用したまちづくりについて
    3.神戸に住み続けたいと思える子育て支援について


     北神・三田地域の将来的な急性期医療の確保のためとして、北区の済生会兵庫県病院(以下:済生会病院)と、三田市民病院の再編統合も視野に入れた検討委員会がおこなわれています。この間、身近な病院がなくなると懸念の声が広がり、地域住民や患者、利用者のみなさんから存続を求める1万筆を超える署名が寄せられました。朝倉議員は、コロナ禍で医療の大切さが浮き彫りになったことを強く指摘し、市民の願いに応え、病床を削減するような再編統合はやめるべきと質しました。

    答弁ダイジェスト

     久元市長:済生会病院より単独で将来的に地域の基盤病院として急性期医療を継続して維持していくことが困難だと報告があった。この報告を踏まえ検討委員会を設置し、再編統合も視野に入れた方策を検討していくことになった。
     朝倉議員:県の健康福祉部健康局長が統合や病床削減を誘導する発言をしているが、北神地域の医療需要は今後も増え続ける。周産期医療を守るために市が支援しているのだから、市長として存続の立場で臨むべきだ。
     恩田副市長:援助はしたが、今すぐに病院の運営が行き詰まるという話ではない。
     朝倉議員:他人事のようだ。市民の命や安全にかかわる問題だ。検討委員会には住民の代表が1名しか入っていない。多数の地域のみなさんの声を反映させ方向性を決めるべきだ。市長の見解を聞きたい。
     恩田副市長:検討会を踏まえて必要な場合には調査・検討をさせていただこうと思っている。
     朝倉議員:なぜ市長は存続の立場にたたれないのか。方向性を決めてしまってからでは遅い。住民の意見を受けとめ、住民置き去りの計画にならないよう、説明会の開催も早期におこなうべきだ。


    旧北区役所跡地
    区民の願いに応え新図書館の整備を

     北区鈴蘭台にある北図書館は、市内で最も古く、北区文化センターの2階と3階にあり、体育館や学習室と併設されています。入口の3階から2階へ通じる通路は狭い階段しかなく、バリアフリーとなっていません。小さいお子さんを連れているお母さんや高齢の方からは「上り下りが大変」「もっと使い勝手良く」と声があがっています。北神図書館や西区・垂水区でも順次図書館が整備されています。朝倉議員は、市民の声にこたえ、旧北区役所跡地に新たな北図書館を整備すべきと求めました。

    答弁ダイジェスト

     今西副市長:すべてバリアフリー化することはできない。これまでも多くの指摘を受け、旧北区役所跡地などを総合的に検討する必要があると考えている。今後の整備の方向性を検討していきたい。
     朝倉議員:応急的な解消では限界がある。婦人会などからも北図書館の改修の要望が出されている。いつまでに方向性を打ち出すのか。
     今西副市長:いつまでにという明確なことは今言えないが、大変多くの方に要望いただいているので、できるだけ早くと考えている。
     朝倉議員:図書館は親しみのある身近な公共施設なので、計画の段階から地元の方たちと協議できるような仕組みをつくり、誰もが使い勝手のよい図書館へ改善するよう、市民と共同ですすめていくべきだ。

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