議会報告

  • 2022年12月09日
    本会議

    コロナ・物価高騰から中小業者守れ!!事業継続支える直接支援を

     12月7日に神戸市会本会議がひらかれ、日本共産党神戸市会議員団を代表して大かわら鈴子議員が一般質問に登壇しました。

    質疑項目
    1.中小業者への支援強化について
    2.王子公園・動物園の再整備について
    3.ジェンダー平等施策の推進について
    4.夢野白川線の安全対策について


     3年におよぶコロナ禍に加え、原油・原材料の高騰、異常な円安等の影響により中小業者はますます苦しい状況に置かれています。この間、支援策として実施されてきた実質無利子無担保のコロナ関連融資等の返済が、業績が回復していない中で既に始まっています。このままではさらに事業継続が困難となることは明らかです。決算議会で資金繰り対策を求めたところ、市は伴走型の経営支援特別貸付があるからとの答弁にとどまっています。大かわら議員は「これではこれまでより返済の負担が増えることになり、問題は解決しない」と厳しく指摘し、条件変更に伴う信用保証料の支援、借り換え新規融資などの利子補給信用保証料補助をおこない、資金繰り支援の強化や直接支援をするべきと質しました。

     

    答弁ダイジェスト

     今西副市長:ゼロゼロ融資(無利子無担保)は非常にうれしい融資だったと思うが、いつまでも続けることはできない。段階的に平常時に移っていくことが大切で、国において低利で大変有利な条件の制度が施行される。
     大かわら議員:原油・物価高騰の真っただ中で、平常に戻るような状況ではない。私たちは支援強化を繰り返し求めてきたが、これまでおこなわれた政策は非常に限定的だ。他都市では直接支援をおこなっている。一番苦しい今こそ神戸市も直接支援をすべきではないか。
     今西副市長:日銀神戸支店の発表では管内の景気は持ち直している。コロナの長期化や原油・原材料高で売り上げの回復が遅れている事業者がいるのは承知している。そのような事業者の方々に寄りそうような政策を補完的に展開してる。
     大かわら議員:良い施策というなら直接支援も含めて、今一番求められているゼロゼロ融資に準ずる施策をおこない、今苦しんでいる中小業者をしっかり支えるべきだ。


    王子公園再整備 大多数の市民意見無視 市長独断の大学誘致は中止を

     王子公園・動物園の再整備基本方針の修正素案へのパブリックコメントでは、大学誘致に対する反対の意見が多く寄せられました。また、大学誘致よりも王子公園・動物園の充実を求める署名は6万人を超えています。ところが久元市長は記者会見で、パブリックコメントへの募集件数のみを見て「大学に対する理解が、相当市民の皆さんの間に広がっている」などと発言しました。大かわら議員は、パブリックコメントの中身も見ず、さらに周辺住民の皆さんが心配されている騒音や景観の問題も解決しないまま市長の独断で進めるべきではないと、方針の撤回を求めました。

     

    答弁ダイジェスト

     大かわら議員:市長は出された意見を全部見たのか。
     久元市長:報告を企画調整局から受けた。
     大かわら議員:今回出された意見の大多数も「大学誘致に反対」や「見直しを」というものだった。先月提出された6万筆もの署名にもその思いが込められている。 また、市民との対話フォーラムで市長は『大学は売却して誘致できる』と発言したと聞いた。基本計画さえ示されていないのに軽率ではないか。
     久元市長:大学を誘致する際には売却か貸し付けで、公費負担なく実現することが必要なので、そう答えた。多くの自治体は巨額の公費負担をしてでも大学は欲しい。神戸は公費負担なく誘致が可能であるのでこの政策を進めるために理解を得る努力をしてきた。大学誘致に関する意見は大幅に減少している。
     大かわら議員:周辺住民の皆さんが心配されている騒音や景観の問題も何も解決できていない。周りには特養やこども園がある閑静な住宅地だ。この懸念の声にどう答えるのか。
     今西副市長:建築の高さ制限もある。騒音についても十分に対応した施設にしていきたい。
     大かわら議員:いくら配慮するといっても建物が建てば景観が損なわれるのは当然だ。市民の声を活かして決めていこうと言われたのだから、市長の独断で進めるのではなく、もっときちんと市民の声を聞くべきだ。

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