議会報告

  • 2019年02月18日
    本会議

    駅前開発を規制し、地域の住民サービス充実に全力あげよ(代表質疑:味口)

    久元市長は、新年度予算案の提案説明で「暮らしの質と都市の価値向上」をめざすとし、三宮再開発とともに「各駅の駅前再整備」を進めるとして、垂水、西神中央、名谷駅前の再整備計画の具体化を打ち出し、高層マンションを誘致する一方、区役所や病院などを郊外から駅前に集約しようとしています。
    味口議員は、駅周辺の過密を促進し、郊外地域を切り捨てる考え方の大元になっている「神戸市都市空間向上計画の考え方」は昨年3月と11月に二度にわたる市民意見募集で市民から反対を突きつけられたものと指摘。市民の意見を無視してトップダウンで予算化するなど許されないと批判しました。

    答弁ダイジェスト

    久元市長:人口減少の時代に便利な駅前に人口を流動させる、JRがおこなった摩耶駅は一つのモデルだ。駅前に人口誘導は必要だ。マンションだけでなく、商業施設や子育て施設を集積させていく、これが上質な街。
    味口議員:おそらく現状を知らないと思う。市長の発言は、摩耶周辺の小学校や学童保育が過密で劣悪教育に心を寄せないものだ。

     

    小規模に頼った待機児対策
    市長の失策は明らか

    市長が公約に掲げた待機児童対策は、解消どころか、安上がりの0~2歳対象の小規模保育事業に頼った結果、3歳児の受け入れはいよいよ困難になっています。保育所の一次選考の結果が出ましたが、灘区では3歳児の保留率は76%に及んでいます。味口議員は、安上がりの待機児童対策は失策だったと批判、市有地を優先的に活用して認可保育所整備を進めるよう求めました。

    答弁ダイジェスト

    寺崎副市長:3歳児以上の待機児童が非常に多いことについては、対応が十分でないことは認識している。あらゆる方策を通じて、3歳児の卒園後の継続した保育環境整備に努力をしていきたい。
    味口議員:あらゆる方策と位置づけるなら公有地を活用し直ぐにでも保育所を建てるべきだ。

     

    マンション規制し教育施設優先

    駅周辺の過密によって、学校用地が確保できず、学校生活は仮設校舎と狭いグラウンドが押し付けられています。これまで暫定校舎という名で仮設校舎を整備していますが、新年度はさらに3小学校1中学校で仮設校舎の建設が予定されています。
    味口議員は、小学校を増やすことに本腰を入れるべきと指摘。さらに、過密校のある駅周辺の土地利用について、マンションを規制し、学校や保育所などを誘致するまちづくりに転換すべきと求めました。

    答弁ダイジェスト

    久元市長:人口減少対策ということを考えたとき、駅前に人口を誘導することは必要な政策だと思うが、それに伴って発生する問題は個別にしっかりと対応していかなければいけない。
    味口議員:今の法体系、条例ではマンションを規制したくてもできない。本当に対策をとると言うならば規制ができる。対策と併せてやらなければ、神戸自体が壊れてしまう予算になっていることを指摘しておく。

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