議会報告
-
5月29日に神戸市会本会議がひらかれ、日本共産党神戸市会議員団を代表して西ただす議員が一般質問に登壇しました。
質疑項目
1.王子公園再整備方針について
2.御影市場「旨水館」などの立ち退き問題について
3.神戸空港整備計画について王子公園再整備方針は、大学を誘致し、プールやテニスコートをはじめ多くの市民・利用者が長年利用してきた施設を廃止・縮小するものです。西議員は、スポーツ基本法では、市民が自主的にスポーツ環境を選び、その求めに応じて行政が支援を進めることが求められている点を指摘し、コスト優先で施設をなくすなど時代逆行でしかなく、計画は撤回すべきと求めました。
答弁ダイジェスト
久元市長:方針の発表以来、市民の意見を幅広く聞いてきた。プールは廃止し水遊びができる親水施設を新設する。
西議員:誰もプールの代わりに親水施設を求めていない。市民の声を聞いていないから今でも反対の声が上がっているのではないのか。スポーツ基本法とは全く逆の対応だ。
小原副市長:居住する地域でスポーツができる環境をできるだけ維持するという視点で策定している。スポーツ推進計画に反しているという指摘は当たらない。
西議員:東灘区民がしあわせの村に行く場合は、いくつも区をまたいで行かなければならない。それが居住する地域になるのか。
小原副市長:一つ一つの競技で考えるのではなく、市民の健康維持の観点で対応している。
西議員:スポーツ基本法では、自治体が「スポーツ施設の整備その他の必要な施策を講ずるように努め」としている。整備どころか減らしている。大学誘致のために、子どもや市民のプールを犠牲にして、どうして魅力が向上するのか。
小原副市長:プールは2か月しか利用できないが、期間を拡大することで市民サービスを向上していく。
西議員:市は子育てしやすい街にと言っているが、身近で子どもたちだけで行けるプールをなくすなどあり得ない。期間を拡大するなら温水プールにすれば、より多くの方が利用できる。市民の願いに沿った計画にすべきだ。
阪神御影市場・旨水館
地域に愛されたかけがえのないコミュニティ守る姿勢で阪神電鉄は現在、2025年4月からの耐震化工事を理由に、高架下の店舗や住宅などに退去を求め訴訟を起こしています。御影市場『旨水館』がはじめた「耐震工事後も御影市場の存続を求める署名」には多くの方が協力し、一方的な退去を許さないという声が広がっています。西議員は、神戸市が阪神側に退去を前提とした対応はやめるよう求めるべきと質しました。
答弁ダイジェスト
今西副市長:阪神電鉄と面談し、市場に対して丁寧で誠実な対応を求めてきた。
西議員:阪神が丁寧・誠実な対応をしなかったから裁判になっている。長年愛された市場は、地域のコミュニティとして大きな役割を果たしている。こうしたかけがえのない市場を失わせてはならない。
今西副市長:市場の重要性を否定するわけではないが、耐震化工事は必要だ。
西議員:阪神側と市場は以前から耐震化は、市場を3、4軒ずつ移動したら店を閉めることなく続けられるという話し合いもされてきた。この度、急に退去が求められた。神戸市も市場の存在を大切に思うのであれば、退去せずに進めるよう今からでも求めるべきではないか。
今西副市長:工法等については当事者間で話し合う問題だ。
西議員:市場にはこの2、3年で開店した店が5、6軒あり、リニューアルに2000万円かけた店もある。退去がわかっていたら入居しなかったという声も聞いている。また、市の外郭団体も638万円の内装費を払って入居したが、ここも退去が求められている。神戸市もおかしいと言うべきだ。
今西副市長:当事者間で解決する以外方法はない。
西議員:このままでは巨大な買い物空白地となり、まちづくりの危機だ。神戸市として、商店や地域のみなさんにとってかけがえのない場所を守る姿勢で取り組むべきだ。