議会報告
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10月24日に神戸市議会本会議がひらかれました。日本共産党神戸市議団を代表して松本のり子議員が登壇し、一般質問をおこないました。
質疑項目
1.女性管理職の登用について
2.中学校の校則について
3.王子動物園の飼育員について
4.大阪・関西万博への校外学習について
5.市バスのあり方について先の決算特別委員会局別審査の女性管理職の登用についての我が会派の質疑で当局は、「働き方改革という形で多様な働き方も導入しており、女性管理職の人数は着実に増えてきている」と答弁しましたが、実際は増えていません。松本議員は、女性管理職の登用を本気で進めるためには、女性の管理職のなり手が少ない理由を分析するために、無記名でアンケート調査をして、不安や課題を改善し、国が求めている女性管理職の比率30%以上にすべきと質しました。
答弁ダイジェスト
久元市長:男性と女性の昇任意向は大きな差がある。理由の6割が出産・育児だ。女性職員が仕事と家庭を両立しながら働くことができる職場環境を作り、責任を持って仕事をしていこうという意欲の醸成に繋げていく必要がある。
松本議員:仕事と家庭の両立が難しいのは、長時間労働があるからか。
今西副市長:DXなどを活用した効率化によって、時間外労働が縮減できるように取り組んでいる。
松本議員:行財政局や企画調整局などの意思決定、政策決定をする部署には女性職員も少ない。この部署も女性管理職を登用するつもりはあるのか。
今西副市長:最近は女性職員の配置も増えている。重要なポストに就いていただける女性が増えるように努力したい。
松本議員:「努力する」と言っても、仕事と家庭を両立させる具体的な方策はない。残業せざるを得ないところにはしっかり人を配置すべきだ。
今西副市長:女性の管理職がいないと組織が回らない状況なので、子育てとの両立ができる組織をつくることが重要だ。
松本議員:国が求める管理職30%以上になるように職場の声を聞いて改善すべきだ。
子どもの人権守る立場で学校校則の見直しを
公立中学校の校則の見直しについては、2021年6月にガイドラインを策定して以来、先生と保護者と生徒とで話し合い、一定は校則の見直しがされましたが、制服や運動靴など、未だに身に着けるものが校則で縛られています。これは、憲法第13条自己決定権、また21条表現の自由、そして子どもの権利条約から見ても行き過ぎた規則です。松本議員は「子どもたちが身に着ける制服やスニーカーなどは、本人の意思を尊重するのが憲法の趣旨だ」と指摘し、校則で子どもたちに強制すべきではないと質しました。
答弁ダイジェスト
福本教育長:ガイドラインを策定し、昨年度末までに全中学校・高校で靴下の色指定と髪型の制限に関する校則はほとんど見直された。
松本議員:制服について先の委員会では「標準服を今後着るのか自由にするのは今後も協議していく」と答弁していたが、後退しているのではないか。
福本教育長:自由にするかどうかの検討はずっとおこなっている。
松本議員:今まで子どもたちをいろんな規則で縛ってきたために、どんな服装がいいのかと聞いても子どもたちは言いだしにくい。こちらから標準服を着なくてもよいことを積極的に提案するべきだ。
福本教育長:完全自由服を実施している公立もあり、標準服に戻している学校もある。それを教育委員会が止めることはないし、子どもたちを抑制していることはない。
松本議員:東灘区の制服のない私立の学校では「自分の着る服くらい自分で判断できないと大人になってから困る」と言われている。ちょうど13歳から15歳はそういう時期だ。そういった観点からも子どもたちと話し合っていくべきだ。