議会報告
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神戸市会本会議が5月22日にひらかれました。日本共産党神戸市会議員団の森本真議員は、議員提出第32号議案皇室の安定的皇位継承に関する国会議論の促進を求める意見書提出の件について、議案質疑をおこないました。
答弁ダイジェスト
森本真議員: 議員提出第32号議案皇室の安定的皇位継承に関する国会議論の促進を求める意見書提出の件について、日本共産党神戸市会議員団を代表し、提案者に対して質疑します。
現在の国会の論議は、天皇は男系男子によって継承されるべきということが不動の原則として進められようとしていますが、提案された意見書は同じ立場に立っているのか、お伺いいたします。以上、答弁よろしくお願いいたします。
河南忠和議員: 不動の原則であるかということに関しまして、御質問にお答えをいたします。
この意見書に関しましては、文言のとおり、不動の原則ということに関しましては全く述べられておりませんので、この趣旨は、あくまで国会議論を促進するというような意見書になっております。それを御確認いただければと思います。以上であります。
森本真議員: 文言としては、皇室の安定的皇位継承に関する促進を求める意見書となっています。
しかし、国会では基本的な考え方として、天皇陛下から秋篠宮皇嗣殿下、次世代の悠仁親王殿下という流れはゆるがせにしてはならないと。皇位継承の問題と切り離して、皇族数の確保を図ることが喫緊の課題だと。その上で、皇族数確保の具体策として、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する一方、配偶者と子は一般国民とする。養子縁組による旧宮家の男系男子の皇籍取得の2案を検討として呼びかけています。これは具体的に言えば、男系男子を引き継がせるということになっているというふうに思うんですけども、その考え方と今回の意見書はどうなのかということをお聞きしたいと思います。
河南忠和議員: この意見書を読んでいただいたら分かると思うんですが、そういった皇位継承の問題に触れられておりません。秋篠宮悠仁親王殿下までの皇位の継承というのは、皇室典範におかれて、これは確定しているものであります。これは前段に書かれておりますので、それとは切り離して、審議会のほうでも議論はされているところであります。
そして、皇族数の確保を図ることが、やはり皇室を継続的にお支えすることにつながると思います。
そして、国民への丁寧な説明を行いながら、早急にこれまでたなざらしになっていた部分がありますので、これをしっかりと議論を前に進めていただきたいというのがこの意見書の趣旨でございます。以上であります。
森本真議員: 今回の意見書案の提案は、15日の金曜日に文案が届き、土・日を挟んで18日の日に河南議員から、19日の常任委員会に提案したいとの説明がありました。大変拙速な提案だと思います。
同時に、19日の説明のときに、我が会派として、日本国憲法の条項と精神に基づいて、議論を検討すべきだという見地と、意見書案の修正として、建設的かつ具体的な検討となっているところに、女性天皇や女系天皇の検討も含め建設的かつ具体的な検討と修正を求めました。
しかし、河南議員からは絶対に男系男子によって継承しなければならない。そうでないと天皇制の意味がないとの趣旨の発言がありました。これは事実ですよね。確認します。
河南忠和議員: 森本先生に趣旨を説明に行ったときには、個人的にはそう申し上げました。ただし、この意見書とは、個人の考えというのは別物であります。これは幅広く皆様の御賛同を得るために、そういった個別の方策に議論を持っていくような意見書ではないかと存じます。以上であります。
森本真議員: 私たちは先ほど言いましたように、日本国憲法の条項と精神に基づいて論議すべきだと。日本国憲法には第1条で、天皇は、日本国民の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づくとなっています。
今、世論調査でも、例えば天皇について女性にもなれるようにしたほうがいいが72%、男性に限ったほうがよいが18%、また違う調査では、女性天皇に賛成が90%、女系天皇に賛成が84%に達していると。こういう国民の総意と意見も踏まえて検討すべきじゃないかというふうに思いますが、その点いかがでしょうか。
河南忠和議員: これは有識者会議で答申されたところが、一番この今の状況を示していると思うんですね。
少し読み上げさせていただきます。
令和3年12月22日に報告された天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に関する有識者会議―― 新聞等で有識者会議と言われている分でございます。
これらの方策について、国民の間には様々な受け止めもあるかと思います。ここにお示しした会議の議論の結果が、国会をはじめ各方面における検討に資するものになることを期待するものであります。
その際、福沢諭吉が帝室論の中で、帝室は政治社外のものなりと述べているように、この皇室をめぐる課題が政争の対象になったり、国論を二分したりするようなことがあってはならないものと考えています。静ひつな環境の中で落ち着いた検証を行っていただきたいと願っています。これが最後で締めくくられております。私はこの言葉を大変重く感じております。以上であります。
森本真議員: 私たち日本共産党は、この問題について会議にも参加をしています。そういう中で、先ほども憲法の条文を読み上げましたが、憲法には日本国民統合の象徴である天皇の地位の根拠は、主権の存する日本国民の総意に基づくと明記をされています。戦前の万世一系の天皇が統治するというものとは根本的に異なっています。現憲法の規定に照らせば、多様な性を持つ人々によって構成されている日本国民の統合の象徴である天皇を男性に限定する合理的な理由はどこにもない。女性だから天皇になれないというのは、法の下の平等、両性の平等を掲げる憲法の精神にも反すると考えています。
女性天皇や女系天皇を認めることは、日本国憲法の条項とその精神に照らして、合理性を持つと考えており、認められるべき立場であると思います。
私たち日本共産党は、河南議員との懇談のときに、修文の提案をいたしました。女性天皇や女系天皇の検討も含めて建設的かつ具体的な検討をと。これが今、国民の中で議論になっていますが、政争の具じゃなくて、具体的に憲法に照らして、女性天皇や女系天皇は多くの支持も集まっておりますから、そういうのを入れて案文を作っていただいたらよかったというふうに思います。大変残念であります。
御意見がありましたらよろしくお願いします。
河南忠和議員: 提案説明にお伺いしたときに、そういうことをおっしゃられたのを記憶しておりますが、一方で、男系を主張しているわけではありません。
今、森本議員がおっしゃられたことも踏まえて、国会で議論するべきことであるかと思います。それを後押しする、議論を後押しする意見書を速やかに提出をしたいというのが本意見書の趣旨でございます。以上、よろしくお願いいたします。
森本真議員: この国への意見書は、地方自治法第99条に基づいて、議会から国に意見として出されます。この意見書は、住民の要求など、住民を代表する議会、会派によって、提案者の思いも酌み取り、修文・修正を含めて、できるだけ全会一致となるように努力をしてきています。
そういう意味では、先ほども言ったように、私たちがこの問題について、女性天皇や女系天皇の検討も含めてという文言を入れていただければ賛成できた議案でありまして、それを河南議員の個人的な意見で、絶対に男系男子だと、そういうふうに言われたら、神戸市会の全体の……だから、そういう意味では、会派間のいろんな意見を聞きながら、全会一致で出すべきだということが大きな今回の意見書提案の問題だというふうに思います。
私たちの提案が受け入れられなかったことを大変残念に思うことを述べまして、質問を終わります。

