議会報告
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神戸市定例市議会本会議が6月24日に開かれ、日本共産党議員団を代表して味口としゆき議員が議案質疑に立ちました。【動画はこちら】
味口議員は議案「神戸市民の住環境等をまもりそだてる条例の改定」について、久元喜造市長らの見解をただしました。
神戸市は、三宮駅周辺エリアのタワーマンションの建設を2020年度に規制する条例施行を提案。都心部にオフィスや商業施設を集中させるためとしています。一方で、垂水駅前は「都市空間向上計画」を先取りした駅前再開発により、駅前過密と郊外切り捨てに拍車をかけます。
味口議員は、「三宮を商業・業務機能に純化させるという市長の理想より、市民の住環境を考えるべきではないか」として見解を求めました。答弁ダイジェスト
油井副市長:都心の活力とにぎわいを創出するためには一定の定住の人口が必要で、多様な都市機能と居住機能とのバランスのとれた都心づくりを目指したいと考えている。
味口議員:三宮の駅周辺の過密問題は以前から問題になっている。今回規制を緩和する垂水中央東地区には過密や保育所問題はないのか。
油井副市長:垂水小学校は老朽化に伴い建て替えを検討しているので、児童数の増加にも対応できる。待機児童は子ども家庭局としっかり対応していく。
味口議員:垂水区では小学校の過密と待機児童数は深刻な状況になっている。商業業務機能を中心にものを考えるのではなく、市民のくらしや教育、子育てにこそ配慮して条例を見直すべきだ。
待機児童解消のためにも保育士の賃上げを急げ味口議員は、「待機児童対策緊急プロジェクト」などについて質問しました。また、神戸の今の保育士処遇改善策の予算は、京都市がおこなっている施策のわずか1/8であることをしめし、予算の増額を求めました。
答弁ダイジェスト
味口議員:桜が丘保育園跡地など、すぐに使える所をなぜ使わないのか。市有地の活用をもっとスピードアップさせるべきだ。
寺﨑副市長:市有地の活用はおこなっている。民有地との両面で待機児童ゼロを目指したいと考えている。
味口議員:保育人材確保の問題では、賃金が他業種と比べて平均10万円安いが、いかがか。
寺﨑副市長:恒久財源を活用した処遇改善は、本来国の責任でおこなうもの。市でも取り組んでいる。
味口議員:国待ちにせず、市としてもしっかり検討していただきたい。
巨額予算を使っての埋め立てなど不要神戸市は、「フェリーの貨物量増加」や「ツアーバス駐車場の確保」のために25億円もの巨額予算を投資し、新港の埋め立てを計画していることについて味口議員が質問しました。
答弁ダイジェスト
岡口副市長:埋め立て予定地のスペース確保は、フェリー会社から強い要請がある。大型クルーズ船の寄港の増加にも対応していかなければならない。
味口議員:再開発を一方的に進めながら、土地がなくなったから25億円も使い埋め立てる計画など、市民の理解は得られないものだ。